卓越したモノづくり支援の技術力と独自のビジネスモデルで成長を続けている技術商社の日本全昇貿易。経営面での課題となっていた財務会計や販売管理など、バックオフィス業務を支えるシステム整備の遅れをNetSuiteの標準プロセスを導入することで克服しました。月次決算のリアルタイム化、営業や技術支援でのミス削減、データ連携によるタイムロス回避、正確なデータ共有による生産性向上など数多くの成果を上げ、グローバル市場を舞台とする事業をさらに拡大しています。
日本全昇貿易株式会社
〒222-0033 横浜市港北区新横浜3-8-8
日総第16ビル3F
15億3000万円(2024年度実績)
17名(2025年現在、中国現地社員を含む)
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「NetSuiteを導入して約2年で、収益は2億7000万円増加し、20%以上の成長を実現。顧客数は162%増、新商品の追加件数も160%増と、弊社の継続的な事業成長にNetSuiteが大きく寄与しているのは間違いありません」 日本全昇貿易株式会社
代表取締役, 上野 東善 氏
日本全昇貿易は、「独創性あるモノづくり支援で安心と喜びを届ける」というミッションを掲げて2006年に設立されました。多岐にわたる工業分野で顧客と共同開発した製品を、中国全土および韓国、ベトナムの協力工場で生産。技術指導をはじめ生産管理、品質管理などの支援を行って完成した製品を輸入し、コンテナ単位のロットで顧客に納品するというユニークなビジネスを展開しています。
設立当初からのメイン商材であるスチール、アルミ、銅など金属製品に加え、取り扱い製品を電子機器や再生プラスチックス製品へと徐々に拡大。現在ではFRP製品、竹製品、バイオマス製品でも存在感を高めています。2012年に大手重工メーカーと共同開発したガラス繊維強化プラスチックGFRP(Glass-Fiber-Reinforced Plastic)も代表的な製品の1つです。軽量でありながら強度が高く、耐候性や耐腐食性にも優れるという特長をもつこの素材は、現在では豪華客船や自動車をはじめ、さまざまな分野で需要を拡大しています。
卓越したモノづくり支援の技術力と独自のビジネスモデルで成長を遂げてきた同社ですが、一方で経営面での課題となっていたのが、財務会計や販売管理などのバックオフィス業務を支えるシステムの整備の遅れです。
経営陣および中国現地社員を含めても全従業員数20名ほどの同社は、そのスモールな体制もあって、PCベースのパッケージソフトやExcelを使って業務を回していたのですが、そこでは重複作業による多大なタイムロスが発生していました。そのほか営業現場においても、手作業に依存したデータ入力によるケアレスミスの発生、情報共有の遅延、一部業務のブラックボックス化・属人化といった問題が顕在化していました。
同社はERP導入により課題の抜本的な解決を目指し、複数の製品を比較検討した結果、2022年3月にオラクルのNetSuiteを採用しました。選定の決め手は、多言語・多通貨対応のクラウドERPである点、短期間で導入可能なSuiteSuccess、将来性を感じさせる柔軟なデータベース構造、そしてACS(Advanced Customer Support)による支援体制でした。
NetSuiteをFit to Standardで導入した結果、バックオフィスのコストは半減し、月次決算はリアルタイム化。現場業務ではミスの削減、データ連携によるタイムロスの解消、生産性向上といった効果が得られました。また、正確な業務処理やエビデンス重視の意識が浸透し、リアルタイムで仕事を可視化する価値観が社内に定着。役割分担の明確化によって属人化が解消され、案件ごとのチーム体制も強化されています。
これに伴い同社の事業も右肩上がりで成長。NetSuiteを導入した2022年度から2024年度までの変化を捉えると、収益は12億6000万円から15億3000万円に増加しており、顧客数についても162%増、新商品の追加件数も160%増といった伸びを見せています。