2006年以来、このメキシコ料理フランチャイズの共同設立者兼最高経営責任者である同氏は、新鮮で健康によいファスト・フードを人々に提供することを使命とし、バーガーやフライドチキンに代わるものを消費者に提供してきました。
Marks氏は、上質な食材、優れた顧客体験、そして活気あるブランドにこだわることにより、オーストラリア、シンガポール、日本および米国で150店舗以上を展開するまでに成長しました。GYG社では予定されているIPOに向けて、オーストラリアでの急速な拡大を計画するとともに他の市場での継続的な成長を見込んでおり、この数字はさらに急速に増える予定です。
GYG社のサクセス・ストーリーの実現には、同社が導入したテクノロジとプロセスも一部貢献しています。同社は2014年当時、まだMYOBを使用しており、Marks氏も認めているように、「まだ安定しているとはいえなかった」のです。増え続ける店舗を管理するために同社はNetSuite OneWorldを導入し、既存のAPIを使用して膨大な数のトランザクションおよび複数のビジネス・システムを統合することで、より大規模で多様なビジネス管理における複雑さが軽減されました。
GYG社では現在、150以上の店舗からのデータを統合するとともに、年間10百万件以上におよぶトランザクションにより、需要予測、顧客トレンドの把握、市場の変化への迅速かつ効果的な対応が可能となりました。今回は、Marks氏の起業家としての歩みや、GYG社の成長にテクノロジがもたらした影響について伺いました。
「ビジネスを拡大するにあたり、 目の前にある数字を信頼できなければ 正しい判断ができません。」 Steven Marks 氏GYG社 共同設立者兼最高経営責任者
Steven Marks: どんなビジネスであれ、それを始める最大の動機は「もっとうまくやれる」と思うことです。オーストラリアでメキシコ料理を見たときに、自分ならもっとうまくやれると思いました。ただそれだけの簡単なことです。
Marks: あらゆることで夜眠れなくなりました。倒産するという考えにいつもつきまとわれました。起業家としてまず尋ねられるのは、手元にどんな手札があるかということです。私にはすべてが揃っていました。それで「本当にうまくいくのか」と尋ねられたときに、「うまくいかないわけがない」と言いました。なぜか?それは、私は必要なものはすべて手に入れているとともに、絶対に負けたくなかったからです。
Marks: 自分の年齢や相手がだれであるかに関係なく、いつでも自分の直感を本当に信じることです。実際のところ、過去に何度か自分が本当に信じているものから外れてしまったことがあり、それは常に自分にとって悪い決断となりました。それで、GYG社が成長した今、自分の直感がすべてであり、それを確信し、信じているのです。
Marks: 私の究極の目標は、世界一のレストラン企業を作ることです。教育を変え、環境を変えることに貢献するとともに、素晴らしい企業を築いたとしても、引き続き真の倫理や道徳を守り、義務を果たすことができることを人々に示したいと思っています。
Marks: ビジネスを構築するためにはリーダーであることが必要であり、私はリーダーシップを楽しんでいます。そして、私は競争心が強く、何か大きなものを作り上げたいという意欲があります。しかし、共感する部分も多いので、勝ちたいと願っていますが、同時に部下をとても大切にします。
Marks: NetSuiteによって世界各地のシステムをすべて統合でき、正確かつ最新の財務数値を把握できます。起業してビジネスを拡大していくにあたって1番となるのはやはり商品です。そのため、私は収益と顧客体験にのみこだわっていました。結果として、財務を含むビジネスの他の部分に悪影響が及んでおり、すべてを明確に把握できていませんでした。いわば目隠しでGYG社を築いていたのです。
Marks: ビジネスを拡大するにあたり、目の前にある数字を信頼できなければ正しい判断ができません。その点でNetSuiteは確信を与えてくれます。NetSuiteがもたらしてくれる、適切な会計・財務システムがあるという自信がなければ、今の私たちはなかったでしょう。NetSuiteはGYG社の未来にとって大きな役割を担っているのです。