お客様にスポットライト ゾェルゲル・ニコラ | 株式会社ちん里う本店

NetSuite OneWorldを使用した ちん里う本店 が日本製品を新しいグローバル市場への投入

日本には世界で最も古い企業がいくつも存在し、100年以上の歴史がある33,000社を超える企業が運営されています。一方で、高齢化と国内市場の縮小により、鰹節の生産者から竹かご細工などのような伝統的な事業を行う企業の一部は、後継者不足や現代の商取引へのアプローチに適応できないため、永遠に消滅するリスクを抱えています。

しかし、すべてが消えるわけではありません。起業家で ちん里う本店 常務取締役であるNicolas Soergel氏は、テクノロジーの力を使用して本物の日本製品を新しいグローバル市場に投入することを決意しています。「これらの歴史のある企業を救い、国際的なネットワークを通じて活性化することで日本文化を守りたい。」と彼は述べています。

幸いなことに、Soergel氏には伝統的な日本企業を変革することに関して豊富な知識や経験がありました。ちん里う本店は、1871年に小田原城の最後の料理人頭によって設立され、梅、紫蘇、桜の花などを使用した日本の伝統的な食品で有名です。事業は家族経営のまま、Soergel氏の妻が5代目です。そのため、彼は事業のみでなく、伝統も保護するように努めています。

2009年にSoergel氏が事業に参画した後、2012年にちん里う本店製品の国際的な販売を開始しました。「生き残るためには、日本国外に製品を販売する必要がありました。私の役割は市場の開拓と製品の開発でした。」と彼は述べています。「現代に適応するために会社を変えながら、常に会社の伝統を記憶にとどめておく必要がありました。」

日本の一流企業

現在、ちん里う本店は伝統的な独自の食品を製造販売し、さらに、7つの言語、6種の通貨で購入可能な国際的なオンライン・ストアを展開し、ますます多くの本物の日本製品を販売しています。現在、マルチチャネル事業は、ちん里う本店の従来型の実店舗と、レストラン、百貨店、高級スーパーマーケットに販売するB2B事業、Amazonや欧州の新しい直販オンライン・ストアなどの様々なオンライン・チャネルを介して100か国を超える消費者、卸売業者、レストランに販売する国際的輸出事業で構成されています。ちん里う本店には6,000のSKUがあり、国際事業は収益の60%を占め、この数字は毎年増加しています。

このような急速な成長と劇的な変化は、ちん里う本店にとって容易なことではありませんでした。「20年間使用していた非常に古いレガシー・システムがあり、注文プロセスの一部の自動化や、顧客データを分析する方法はありませんでした。」とSoergel氏は述べています。そして、国際的な注文の量が増え続けるにつれ、チームは対応に苦労しました。「私たちは6種の通貨を管理し、すべてを手動で行ってきました。私たちは自社のシステムについて何かをする必要があることに気付きました。さもないと今後の成長は見込めません。さらに多くの人員を追加しても、すべての手作業で単にお互いを混乱させることになるため、うまくいきません。」

既存のシステムは外国語での機能が限定されており、ちん里う本店は外国の住所と名前を日本語の形式にあわせる必要があり、さらに出荷先の国ごとに特注のラベルを手作業で印刷する必要もありました。在庫の管理も手作業でミスが発生しやすく、結果的に過剰在庫を抱え、製品が販売される前に期限切れになることがありました。

非効率からの脱却

Soergel氏は、Microsoft Dynamicsなどの他のソリューションを検討しましたが、最終的にNetSuite OneWorldを選択し、国際事業と国内事業の両方に単一のプラットフォームを作成しました。「海外に出ることが日本の事業を変革する鍵でした。」とSoergel氏は述べています。「私たちは新しいツールを使用し始め、それから日本の事業を展開しました。」

ちん里う本店は、プロセスを標準化し、効率を高めるために業務を改善し、現在、プラットフォームを介して6,000の製品すべての食品表示を実行し、各国固有のニーズを満たすようカスタマイズされた栄養表示を可能にしています。在庫管理の改善により、ちん里う本店は注文への対応を速くする一方で在庫はより少なく保てるようになっています。チームは、適正在庫水準と単位を設定し、在庫の補充を自動化して食品廃棄を削減しています。また、NetSuiteはShip & Coと統合されており、配送見積を自動化し、10分以内に国際注文のコストを計算します(以前は最大1時間必要なプロセスでした)。

オンライン・ストアに加えて、Amazonはちん里う本店の主要な市場であり、Amazonは販売パートナーです。このプロセスでは、日本から海外のAmazonの倉庫に製品を配送し、現地で注文を履行します。「食品の要件の1つは、現地の食品ラベルを付けることです。そのため、Amazonの米国の倉庫に販売する場合は、FDAに準拠したラベルが必要です。さらに、フランスのAmazonとその倉庫に販売する場合は、EUに準拠したフランスのラベルが必要です。」とSoergel氏は述べています。「NetSuiteにより、各市場に必要なすべての情報が1つの場所で収集されるように、アイテムをカスタマイズできるようになりました。それは重要なことでした。」

伝統を守る技術

ちん里う本店の将来は明るく見えます。急速に拡大している国際的な顧客ベースと、欧州に新しい直販オンライン・ストアがあります。「短期的な成長計画は、より多くの製品、より多くの市場、より多くの販売代理店を追加することです。」とSoergel氏は述べています。「NetSuiteの導入以降、これは加速しています。」長期的な計画はより戦略的な計画であり、その技術プラットフォームと国際的なeコマースや販売に関する深い理解を活用しています。

「私たちは、歴史的な企業を取得して、国際的なネットワークを通じて新しい命を与えることで日本文化を守りたい。」と彼は述べています。「NetSuiteを含む自社のプラットフォームをERPとして使用すると、400年の歴史がある企業を現代に適応させることで巨大な世界市場に事業展開し、これらの伝統を維持するのに役立ちます。それはワクワクすることです。」

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