1990年代後半、「クラウド」という言葉はほとんどの人にとってテクノロジーとは無縁のもので、ソフトウェアの未来として認識されてはいませんでした。

しかし、少数の先見の明のある人たちは、インターネット経由でソフトウェアを提供することにメリットと大きな可能性を見出していました。その1人であるオラクルの共同設立者ラリー・エリソンは、起業家のエバン・ゴールドバーグにウェブベースのソフトウェアの将来性を説き、エバンは1998年にNetSuiteの前身となるNetLedgerを設立しました。

現在、NetSuiteのクラウド・エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)システムは、企業がビジネスを効率的に運営し、成長を促進するために必要なすべてのアプリケーションを提供します。幅広い業界のあらゆる規模の組織がNetSuiteを利用しており、財務、サプライチェーン、顧客関係管理(CRM)、人事、プロフェッショナルサービス、eコマースなど、NetSuiteのアプリケーションの膨大な機能を活用しています。

NetSuiteとは

NetSuiteは、世界中で以上の急成長中の企業に利用されているクラウドベースのビジネス管理プラットフォームを開発したソフトウェア企業です。このプラットフォームは、企業の事業運営、ビジネス・パフォーマンスの把握、大幅な効率化とコスト削減を支援するアプリケーション・スイートで構成されています。

NetSuiteのERPシステムは、財務会計、在庫、注文、購買などの主要な機能を管理します。お客様は、営業、サービス、マーケティング・オートメーションのためのCRM、人事記録、パフォーマンス管理、給与計算のための人事(HR)、オンラインと店頭販売の両方におけるプロジェクトの計画と追跡、オムニチャネル・コマースのためのプロフェッショナルサービス・オートメーション(PSA)などのオプションを追加することができます。これらのモジュールはすべて、共通のデータベースを使用しています。こうした中央データソースにより、システム全体の情報がリアルタイムに更新され、ビジネス部門の承認されたユーザーのアクセスが可能になります。

そのため、リーダーはビジネスをリアルタイムかつ包括的に把握でき、どのプロセスや部門が優れていて、どの部門に向上が必要かを把握することができます。

NetSuite はSoftware as a Service(SaaS)モデルを使用しています。お客様には、テクノロジーにアクセスするためのサブスクリプション料金をお支払いいただきますが、サーバーの購入と設定、ソフトウェアのインストール、パッチ適用とアップグレードのテストと導入など、基盤となるインフラストラクチャやシステム・メンテナンスに対する責任は一切ありません。Oracle NetSuiteは、1年に2回の新しいソフトウェアの更新で、お客様に代わってそのすべてを処理します。

オンプレミス・ソリューションで発生するメンテナンスとアップグレードのコストを削減することで、コスト削減だけでなく、従業員は企業のミッションに焦点を当て、顧客にサービスを提供できるようになります。

SaaSモデルはスケーラビリティも提供します。企業はインフラストラクチャやスタッフのリソースを気にすることなく、必要に応じて機能を追加できます。たとえば、B2Bメーカーは、オンライン販売の開始を決定した後に、NetSuiteのeコマース・モジュールを追加することができます。

最終的にNetSuiteは、リアルタイム情報の単一のソースと、その場でモジュールを追加する機能を通じて、ビジネスに可視性と制御を提供します。これにより、効率とアジリティが向上します。

動画:NetSuite ERPの概要と機能

NetSuiteの歴史

NetSuite は、多くの場合、最初のクラウド・ソフトウェア企業として認知されています。

エバンと数人のパートナーは、1998年にカリフォルニア州サンマテオのヘアサロンの上にあるオフィスで、当時NetLedger(会計元帳にちなんで)という名称で企業を立ち上げました。NetLedgerの会計ソフトウェアはWeb上にホストされ、エバンが構想していた、最終的に企業がビジネスの実行に使用していた連携されていないシステムに取って代わる統合ソフトウェア・スイートの基盤を形成しました。

エバンにとってメンターであつたラリーは、初期の重要なサポーターであり、彼が設立したTako Venturesは同社の事業の立ち上げに1億2500万ドルを投資しました。他の投資家には、ベンチャー・キャピタルのStarVest Partners、ソフトウェア・ベンダーのADP、スイスの銀行UBS傘下のPaineWebber Groupなどがいました。

2002年、NetLedgerは在庫管理とCRMのアプリケーションを追加し、NetSuiteへと社名変更しました。同年、ザック・ネルソンがCEOに就任し、その後14年間で年間収益が約100万ドルから約10億ドルへと増加し、急速な成長期を迎えました。

2007年初頭、NetSuiteは、ベストセラー本と映画「Moneyball」の主題となった有名なOakland Athleticsのゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーンが役員会に加わったことで注目を集めました。同年は、ニューヨーク証券取引所での新規株式公開(IPO)を成し遂げ、幕を閉じました。NetSuiteは620万株を26ドルで発行し、1億6,000万ドル以上を調達し、15億5,000万ドルの時価総額を持つ企業になりました。

2016年7月、オラクルはクラウド・ソフトウェア・プロバイダーへのシフトをサポートするため、93億ドルでNetSuiteを買収する提案を行ったと発表しました。独立委員会によるレビューと承認を経て、同年11月に買収取引が完了し、NetSuiteはオラクル内のグローバル事業部門として運用を開始しました。

NetSuiteは買収後も急成長を続け、世界中にオフィスと従業員を有しています。

NetSuiteの5つの主な機能

NetSuiteは最も歴史のあるクラウドERPソフトウェアですが、クラウドERPのプロバイダーはもちろんNetSuiteだけではありません。では、NetSuiteと他のクラウド・ソリューションの違いは何でしょうか。その主な5つのポイントは次のとおりです。

  1. ビジネスの統合ビュー:NetSuiteは、あらゆる企業が単一のプラットフォームからビジネス全体を運用できるようにします。NetSuiteは、財務、サプライチェーン、製造、人事、eコマースをそれぞれの機能ごとに異なるソフトウェアを使用するのではなく、1つのデータベースを用いて1つのシステムに統合します。従業員は単純にログインして、数回クリックするだけで、運用のあらゆる側面のステータスとパフォーマンスをモニターできます。
  2. ネイティブ統合:すべてのNetSuiteアプリケーションは、情報を中央のデータベースに供給し、またそこから取り込むことで、ナレッジ・ソースが1つだけになるようにします。プラットフォームがネイティブに統合されたモジュールにより、信頼性が低かったり、リアルタイムのアップデートをサポートできない可能性のあるサードパーティ統合の必要性がなくなります。この統合アーキテクチャでにより、すべてのモジュールで共通のユーザー・インターフェースが提供されるため、トレーニング時間が短縮され、従業員の生産性が向上します。このモデルにより、ユーザーは情報を再入力したりエクスポートすることなく、受注から入金までのプロセス、購買から支払いまでのプロセス、その他の複数ステップのプロセスを1つのアプリケーションで完了することも可能です。
    native integrations
    この円グラフは、単一のデータ・ソースを中心に始まり、クラウド・プラットフォームとそのコア・モジュールへと拡大し、外側の主要なビジネス・メリットで終わるNetSuiteの基盤を示しています。
  3. 真のクラウド:NetSuiteはクラウドで生まれ、クラウドのために構築されました。一方、多くの「クラウド」ERPシステムは、実際にはホスト型クラウドやハイブリッド・クラウドであり、基本的には、インターネットを介したアクセス用に改修されたオンプレミス・ソフトウェアです。このようなソリューションでは、バージョン・ロック、アップグレードの遅さ、スケーラビリティの欠如など、従来のシステムを悩ませる問題の多くが発生します。NetSuiteは、成長のサポートに無限の余地を持つ、マルチテナント、ベンダー管理のクラウド・ソリューションです。
  4. 詳細なレポート機能:NetSuite プラットフォームに部門やビジネス部門から流れ込む大量のデータは、その幅広いレポート作成機能を促進します。ユーザーは、システムに組み込まれたレポート作成ツールにより、測定または理解することを望むありとあらゆるものに関するレポートを作成できます。NetSuiteには、従業員、マネージャー、経営者が十分な情報に基づく意思決定を行うために必要な情報を迅速に提供する役割ベースのダッシュボードもあります。
  5. 組み込みの柔軟性:NetSuiteがさまざまな業界に対応できるのは、優れた機能を備えているだけでなく、さまざまなビジネスの要件に合わせて適応できるためです。このプラットフォームは、6つの子会社を持つ多国籍ブランドであっても、まだ最初の製品を構築中のスタートアップであっても、SuiteCloudアプリケーションとツールにより、プロセスや企業構造に合わせてカスタマイズすることができます。

製品の概要

NetSuiteは、重要なビジネス部門やプロセスに特化した幅広いモジュールを備えているため、さまざまなビジネス・ニーズに合わせて適応できます。

財務

財務管理:NetSuiteの財務管理ソリューションは、総勘定元帳を自動的に更新し、売掛金と買掛金を追跡して請求書を発行することで、多くの簿記業務を処理します。このモジュールは、月次決算を迅速化し、規制レポートおよび法定レポートのための主な財務報告の作成を簡素化します。複雑な収益認識基準に対応し、他国の事業部門を含む子会社の財務諸表をリアルタイムに通貨換算して簡単に連結します。

グローバル・ビジネス管理:NetSuite OneWorldを使用すると、多国籍および複数の子会社を持つ企業は、1つのシステムで企業全体を管理することができます。さまざまな通貨、言語、税法、レポート要件をサポートすることで、グローバルビジネスの多様なニーズに対応できます。OneWorldは、地域、国、グローバルの各レベルで財務ロールアップを提供するため、意思決定者は、希望に応じてビジネスを幅広く、または焦点を絞って把握することができます。

予算管理:NetSuite Planning and Budgetingは、ビジネス・リーダーが部門ごとまたは全社にわたる詳細な予算と予測を作成するために必要なあらゆるものを提供します。また、このモジュールにより、財務アナリストは、さまざまな起こりうる結果に基づいて収益や費用などを予測する仮定シナリオを実行できる統計モデルにもアクセスできます。

請求:NetSuite SuiteBillingは、企業が請求書発行および請求業務を管理できるよう支援します。トランザクション、サブスクリプション、使用量ベース、その他の請求モデルをサポートし、多くの最新ビジネスにおける財務管理の複雑さを軽減します。SuiteBillingは、現行の収益認識基準に準拠して収益を記録します。このモジュールは、企業が柔軟で収益性の高い状態を維持できるよう支援します。

運用

在庫管理:NetSuite在庫管理は、全てのチャネルと場所にわたり在庫を包括的に可視化し、在庫水準をリアルタイムに自動更新します。在庫管理モジュールは、セールス・データを使用して再オーダー・ポイントを設定し、補充オーダーを行うタイミングで購買マネージャーにアラートを送信できます。また、循環棚卸も管理します。こうした機能はすべて、ビジネス部門が最適な手持ち在庫を維持し、在庫切れや過剰在庫を回避してキャッシュフローと収益性を向上できるよう支援します。

注文管理:NetSuite注文管理は、発注、リリース、出荷、顧客との決済といった各段階で、受領から納品までの完全なオーダー・ライフサイクルを管理します。このモジュールは、デフォルトのルールに基づいて注文処理を自動化し、チャネル全体で配送を管理することが可能です。このすべてが、より迅速で正確な配送につながり、納期遵守率と顧客満足度を高めながら、出荷コストを削減します。

購買:NetSuite 購買管理は、購買から支払いまでの完全なプロセスを改善することで、ビジネスの時間短縮とコスト削減を実現します。顧客は承認済み仕入先リストを保持し、見積を収集し、発注書を自動化しながら、パフォーマンスと支出を詳細に監視でき、仕入先のセルフサービスと支払いの迅速化を実現できます。

倉庫管理システム(WMS):NetSuite WMSは、システムの在庫管理機能に基づき、保管、オーダー・ピッキング、バーコード・スキャン、返品承認などの機能を追加します。WMSモジュールはモバイル・デバイス上で実行でき、倉庫従業員に入荷、ピッキング、循環棚卸を指示します。また、倉庫のアクティビティもレポートするこのアプリケーションは、倉庫の効率を向上させ、企業の注文配送の迅速化を支援します。

製造:NetSuite Manufacturingは、製品の製造や組み立てを行う企業向けに構築されています。このモジュールは、生産計画とスケジューリング、製造現場の管理、生産の監視を支援し、インサイトと改善の機会を明らかにします。これにより、適切な供給品や部品が適時に適切な場所にあることが保証され、マネージャーは作業指示を作成、リリース、追跡できます。生産プロセス全体を可視化することで、品質を確保し、コストを削減し、納期遵守を増やすことが可能です。

需要計画:NetSuite需要計画は、履歴データ、既存の商談、またはインポートした販売予測に基づいて、提供する製品およびサービスに対する将来の需要計画を支援することができます。このモジュールは、移動平均、線形回帰、または季節平均法を使用して計画を立てることができます。需要計画は、供給計画にも役立ち、需要計画に基づいて発注書や作業指示を自動的に作成します。

顧客

顧客関係管理:NetSuite CRMは顧客の包括的な可視化を実現します。営業支援機能は、リード、見積もり、売上を管理し、リードから入金までのプロセスをスピードアップできるよう支援します。予測ツールはセールス・データをレビューして将来の売上をより正確に予測します。CRMアプリケーションはまた、セールス履歴およびアクティブなサポート・ケースのようなあらゆる重要なデータを一か所にまとめることで、カスタマーサービスも向上させます。CRMのマーケティング・オートメーション・ツールは、企業がキャンペーンを管理し、顧客をセグメンテーションして、より関連性の高いメッセージでターゲティングできるように支援します。

コマース:NetSuite SuiteCommerceにより、小売業者、流通業者、メーカーは優れたオムニチャネル・ショッピング・エクスペリエンスを実現できます。このアプリケーションにより、企業は使いやすいツールを使用してモバイル対応のeコマース・サイトを立ち上げおよび管理することができます。マルチチャネル、複数拠点のビジネスは、SuiteCommerce をSuiteCommerce InStore POSアプリケーションと統合することで、すべてのトランザクションと来店を連携することができます。その結果、すべての支払いと顧客情報が自動的にERPに取り込まれることにより、フロントエンドではカスタマー・エクスペリエンスが向上し、バックエンドではシームレスに注文を処理できるようになります。

追加機能

SuiteApps:SuiteApps(新しいタブで開きます)は、追加の機能または他のSaaSソリューションとの統合によって、NetSuiteインスタンスの機能を拡張する、Oracle NetSuiteとパートナーによって開発されたアプリケーションの膨大なカタログです。あらゆるタイプの業界とビジネス・ニーズに対応するSuiteAppsがあり、そのほとんどがNetSuite内で実行されます。

給与:NetSuite Payrollは、所得、控除、税金、ボーナス、有給休暇の計算を自動化し、米国全土にわたる税金の違いを考慮します。このモジュールにより、企業は従業員に口座振込や小切手の印刷で給与を支払い、給与税を申告し、従業員用の納税申告書(W-2や1099など)を作成できます。給与計算ソリューションは、給与計算処理にかかる支出を削減し、たびたび変更される雇用主法規への準拠を保証します。

人事:NetSuiteの人事システムとして、SuitePeopleはスイート全体に人事データを組み込んでいます。このソリューションは、人事情報を保存し、新入社員のオンボーディングをガイドし、昇進と報酬の変更を追跡します。従業員には、休暇の申請、ディレクトリや組織図の表示、同僚を公に賞賛するためのセルフサービス・ツールを提供し、マネージャーにはパフォーマンス・レビューの実施と追跡を可能にします。SuitePeopleは、従業員が自分でより多くのタスクを処理することを可能にし、企業が優秀な人材を維持できるよう支援します。

プロフェッショナルサービス・オートメーション:NetSuite PSAソリューションは、サービス企業または製品企業内のサービス部門向けに設計されています。このシステムは、プロジェクトおよびリソース管理、請求、時間および経費管理、プロジェクト会計機能を提供します。OpenAirは、時間と経費を詳細に追跡し、プロジェクトのマイルストーンや設定されたスケジュールに基づいて顧客への請求を自動化します。このモジュールは、リソース利用、プロジェクトの納期遵守率、収益性の向上を実現します。

分析:SuiteAnalyticsは、NetSuiteプラットフォームのすべてのデータを活用して、サマリー・レベルからトランザクション・レベルまで、より深いインサイトを提供します。SuiteAnalyticsワークブックでは、ユーザーは保存済み検索とレポートに基づき、カスタム・フィルタおよび可視化を使用して分析を構築することができます。従業員は、ドラッグアンドドロップのシンプルなツールで重要な質問に対する回答を得ることができ、コーディングや複雑なクエリは必要ありません。

NetSuiteIの仕組み

NetSuiteのソリューションはすべて、サブスクリプション・モデルのクラウドを通じて提供されます。NetSuiteはクラウドの先駆者であり、現在もクラウドの導入モデルに完全にに注力しており、オンプレミスのオプションは提供していません。

これはマルチテナント・タイプのクラウド・ソリューションなので、すべてのお客様が同じバージョンのソフトウェアとそのバックエンド・インフラストラクチャを使用し、定期的に更新バージョンを自動的に受け取ります。各お客様のデータは個別に保存および保護されます。すべてが同じコード上で実行されるため、規模の経済が実現します。

ユーザーは、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスからブラウザを通じてセキュアにプラットフォームにアクセスします。この柔軟性により、意思決定者はインターネット接続さえあれば、場所を問わずビジネス・パフォーマンスを追跡し、あらゆる問題に対するアラートを受け取ることができます。役割ベースのアクセスにより、権限を与えられた従業員は、業務に関係のないデータを閲覧することなく、それぞれの役割で優れた能力を発揮するために必要な情報を得ることができます。

NetSuiteユーザーは、ビジネス運営に必要なすべての重要な情報とツールが1か所に集約された、シングルサインオン・ポータルからすべてのERPモジュールとその中の機能にアクセスします。お客様は、シンプルなドラッグアンドドロップ・ツールを使用して、自分の役割に最も重要なメトリック、グラフ、リマインダー、ショートカットでホーム・ダッシュボードをパーソナライズできます。

スイート全体のリアルタイム・ダッシュボードについても同様です。

NetSuiteを自社の正確な要件に合うようにカスタマイズする方法

NetSuiteのSuiteCloudプラットフォームでは、お客様とパートナーがシステムの機能を拡張し、正確なビジネス・ニーズに合わせてカスタマイズできます。これによりお客様は、現在および将来の変化するビジネス課題に柔軟に対応できるようになります。すべてのカスタマイズはプラットフォームのアップグレード時に自動的に引き継がれるため、バージョン・ロックの心配はありません。

SuiteCloudアプリケーションと開発者ツールの簡単な内訳は次のとおりです。

カスタマイズ:このツールを使用すると、開発者はカスタム・フィールド、フォーム、レコードおよびロールを簡単に作成できます。また、企業はSuiteBuilderを使用することで、自社の組織構造や用語を反映するようにシステムを微調整することができます。

プロセス自動化:開発者は、SuiteFlowを使用して、さまざまなビジネス・プロセス向けにカスタム・ワークフローを構築できます。直感的なユーザー・インターフェースを使用して、リード育成、発注書および売上値引きの承認などのプロセスを自動化できます。

プラットフォーム開発:開発者とNetSuite管理者は、このツールで考えられるほぼすべての新しいアプリケーションやプロセスを構築できます。開発者はこれをJavaScriptアプリケーション・スクリプトで行い、SuiteScriptはそのコードをデバッグできます。

統合:SuiteTalkを使用すると、開発者はカスタム統合を構築できるため、NetSuiteから外部のソフトウェア・アプリケーションにデータがスムーズに流れます。これは、いくつかの異なる統合ツールによって実行されます。

アプリケーション配布:このツールは、お客様とパートナーの両方が、開発したカスタマイズやアプリケーションをバンドルして、より迅速かつ容易に導入できるように支援します。SuiteBundlerにより、パートナーがこれらのアプリケーションの新たなバージョンを送信したり、お客様が異なるアカウントにカスタマイズを適用することが容易になります。

国際化:グローバル企業や海外の子会社で使用される現地の言語、通貨、税務・会計規則の違いにかかわらず、エンドユーザーと管理者が違和感を感じることのない環境を構築します。

パフォーマンス監視:パフォーマンス・ヘルス・ダッシュボードは、システムの健全性を可視化し、NetSuiteアカウントの最適なパフォーマンスと安定性を維持することで、ビジネス継続性を確保し、ユーザーを生産的な状態に保ちます。また、製品エクスペリエンスに影響を与える根本的な原因を迅速に特定する統合ツールを備えています。

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NetSuiteを使用するビジネスの種類

NetSuiteは、あらゆる形と規模のビジネス・ニーズに対応できることから、クラウドERPの業界リーダーとなりました。これには、初期段階のスタートアップから有名企業まで、製品ベースの組織とサービスベースの組織、他のビジネスや消費者、またはその両方に販売を行う企業が含まれます。

NetSuiteを使用する社以上のお客様は、以下のようなさまざまな業界で事業を展開しています。

  • 広告およびデジタル・マーケティング
  • アパレル、フットウェア、および服飾品
  • 大学の購買
  • コンサルティング
  • 教育
  • エネルギー
  • 金融サービス
  • 食品・飲料
  • 健康および美容
  • ITサービス
  • 製造
  • メディアおよび出版
  • 非営利団体
  • プロフェッショナルサービス
  • レストランおよび接客
  • 小売
  • ソフトウェアとテクノロジー
  • 輸送業およびロジスティクス
  • 卸売・流通

NetSuiteは、役員から営業担当者、人事担当者に至るまで、企業内のさまざまな部門や役割にわたる従業員をサポートしています。また、このソフトウェアは190以上の通貨、27の言語、100か国以上の自動化された税務コンプライアンスをサポートしています。

NetSuiteの導入方法

SaaS ERPシステムは、サーバーのセットアップやデバイスの構成が不要なことから、通常、オンプレミス・システムと比較して迅速に導入されます。

NetSuiteは、他のソフトウェア・ベンダーが提供していないSuiteSuccessと呼ばれる導入方法により、その利点をさらに生かしています。

2017年に提供が開始されたSuiteSuccessは、ビジネスの業界と規模に合わせて導入をカスタマイズします。NetSuiteは、代理店、アパレル・フットウェア、食品・飲料、IT付加価値再販業者、製造、メディア・エンターテイメント、非営利、出版、小売、ソフトウェア、ソリューション・プロバイダー、卸売流通の12業種向けにSuiteSuccessエディションを提供しています。また、財務、予算管理向けの製品固有のエディション、SuiteCommerce、SuitePeople、小規模で急成長企業向けのスターター・エディションがあります。(現状、日本語対応は一部のみ)

SuiteSuccessアプローチは、NetSuiteが20年以上にわたって培ってきた業界をリードするプラクティスを活用し、導入の高速化と価値実現までの期間を短縮することで、従業員の導入率の向上とお客様により多くの成功をもたらします。このシステムには、デフォルトのKPI、レポート、ダッシュボード、リマインダーが備わっています。SuiteSuccessの手法により、多くの企業が100日以内でNetSuiteを稼働させています。

SuiteSuccessは確立されたベストプラクティスに基づいて設計されていますが、このプラットフォームは企業の正確な要件に合わせて構成およびカスタマイズすることができます。NetSuite は柔軟性を考慮して構築されており、お客様がソリューションを最大限に活用できるよう支援するためにコンサルタント・チームを設けています。

NetSuiteのコスト

NetSuiteは年間ライセンス料でご利用いただけます。ライセンスは、コア・プラットフォーム、オプション・モジュールおよびユーザー数の3つの主要コンポーネントで構成されています。年間ライセンス料は、オンプレミス・システムを使用するための永久ライセンス料や継続的なメンテナンスおよびサポート料として請求される多額の一括払いとは対照的な支払いです。

会計、在庫管理、注文管理、税務管理機能は、NetSuiteのコア・プラットフォームに含まれています。NetSuiteのモジュール式価格設計により、お客様は必要な時に必要な分だけ料金をお支払いいただけます。ビジネスの成長に合わせて、簡単に新しいモジュールを有効化し、ユーザーを追加することができます。これがクラウド・ソフトウェアの主な利点です。 

モジュールはそれぞれ異なり、独自の機能を提供するため、ライセンス・コストも異なります。また、初期設定には初回限りの導入費用がかかります。貴社のビジネス・ニーズに固有の詳細なお見積りをご希望の場合、またはNetSuiteの詳細をご希望の場合は、無料相談をご予約ください(新しいタブで開きます)

多くのビジネス・オーナーとリーダーが、最も重要なプロセスや情報を管理するうえでNetSuiteを信頼していることには理由があります。NetSuite は、あらゆる種類の組織の成長と目標達成を支援する、実績のある信頼性の高いプラットフォームです。すべての重要なビジネス情報を単一のシステムで扱うことで、十分な情報に基づく意思決定が可能になり、リーダーは大きな混乱が生じる前に問題を解決することができます。

簡単に言えば、運用に関するインサイトを引き出し、1つのインターフェースの1つのデータ・ソースから企業全体を運営することに代わるものはありません。