財務会計部門の効率化や事業運営の改善をお考えですか?今日のERPシステムは、必要不可欠な財務および事業運営の機能を統合および自動化し、総勘定元帳(GL)、買掛金、売掛金、給与計算、財務報告などのソースからデータを一元管理しています。最新のERPシステムは、在庫、注文、サプライチェーンの管理に加え、調達や生産、流通、フルフィルメントも支援します。

顧客管理(CRM)、eコマース機能を有する企業にとって、より大きなメリットがあります。

ERPの主要な特徴を理解すれば、このソフトウェアが極めて重要な役割を果たしている理由が明らかになります。ERPシステムを評価する際に考慮すべき機能が12個あります。

1. 統合

データのサイロ化(細分化)は効率の低下や機会損失につながり、部門間での行き違いの原因となります。ERPの第一の、そしておそらく最も重要な利点は、リアルタイムで組織を横断的に共有できる必要不可欠な財務、運用、業務に関するデータを一元化して表示できる点です。

ERPシステムは、ビジネスインテリジェンスを活用して効果的な企業リソースの配分や、新規事業展開に活用できるレポートやインサイトへと、集約されたデータを提供することが出来ます。

2. 自動化

ERPは、受注処理や注文処理、請求、レポートなど、繰り返される業務プロセスを自動化する機能を提供します。 自動化 は、データの手動入力で費やされる時間を最小限に抑え、人的エラーを減らしつつ従業員がより付加価値の高いタスクに集中できるようにします。

ERPシステムの性質上、1人のユーザーが入力したデータを組織全体で利用することになります。そのため、たとえば在庫追跡モジュールは、特定のSKUが利用可能になると、自動的に出荷と請求を処理できます。これにより、収益の増加と顧客体験の向上へとつながります。また、経営幹部であれば、キャッシュフローやその他の指標に関する最新のレポートを自動的に受け取り、意思決定を行うことが可能です。

3. データ分析

更なる効果的なデータの活用は Brainyardの2020年冬のアンケート調査が示すように(リンク先は英語ページ) 、CFOやビジネスリーダーにとって、長年にわたる最優先事項となっています。データ分析の力により新たなビジネスチャンスについてはもちろんのこと、現在の業務運用の最適化、コスト削減、不正発見、顧客へのより良いサービスの提供に関する方法について、従業員はさまざまな情報を収集し、それを実行可能な洞察力に変えることができます。

infographic brainyard executive outlook

4. レポート機能

優れたレポート機能は、経営層にとって効果的なデータ活用と同様に重要です。ERPのレポートモジュールは、事業運営に関する情報を、利害関係者がより多くの情報を得たうえで意思決定を行い、ビジネスプロセスを強化し、事業が苦境に陥る前に問題領域を特定できるように力を与えるレポートにまとめ上げます。レポートは図表やグラフ、ダッシュボードなど視覚に訴える形で表現され、業績改善のための傾向やパターンを明らかにします。

5. 追跡と見える化

ERPプラットフォームは、企業によるビジネスメトリクスの追跡、表面化、理解を可能にする強力な機能です。全社でリアルタイムに近いデータにアクセスしやすくして、情報のサイロ化を打破し、事業運営のあらゆる面についてのレポートと分析を提供することで、その強力な機能を実現します。

6. 財務会計

ERP財務会計 機能は、買掛金(AP)、売掛金(AR)、総勘定元帳(GL)、予算、予測などの財務データを追跡、保存、分析する機能を提供します。税務管理や固定資産管理、収益認識、複数通貨の調整など、より高度なタスクを実行できるシステムもあります。

月末締めの時は常に、経営層が思っているよりも時間がかかります。しかし、この機能により、月次の財務諸表の調整や締め処理にかかる時間が短縮されます。 継続的な月末締めへと移行 したい企業にとっては欠かせません。

7. 財務管理

財務管理(新しいタブで開きます)は、事業に必要な資金を計画および整理し、最適な使い方を決定する複雑なタスクです。財務担当のリーダーは、投資計画や資金源、現金管理、財務管理などについての意思決定を行うために、すべての部門の財務データを追跡し利用する必要があります。 ERPシステムは、重要なビジネスデータの追跡・分析・報告により、財務チームの管理プロセスを支援します。大規模な複合組織において、ERPシステムは、健全な財務管理のために必要なツールです。

8. 顧客管理(CRM)

統合型CRM機能を搭載したERPシステムは、顧客関係データを組み合わせて、事業視野を拡大させます。連絡先、注文履歴、発注書、見込み客のステータスなど、すべての顧客情報は、簡単にアクセスできる共有データベースにあります。

発注書入力や売掛金支払の催促状作成、あるいは見込み客が販売パイプラインの予め決めたポイントに達した時に会計担当の管理職がフォローアップできるように通知を送信するなど 企業が行う処理の自動化を、CRMシステムは実現します

9. 営業およびマーケティング

統合型CRMを搭載したERPシステムは、販売、アップセル、見積書や発注書の作成、予測、手数料の管理、利益率や比率など重要な詳細を追跡しやすくすることで、マーケティングや営業チームにもメリットがあります。

マーケティングチームは、新規見込み客の獲得増加、販売促進の迅速な計画と実施、販売サイクルにおける顧客行動の追跡が可能になるというメリットがあります。

営業およびマーケティングのチームが財務やオペレーションの担当者と緊密に連携してERP機能を活用すれば、営業パイプライン全体を通じて優れた顧客体験を提供できるようになります。

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10. サプライチェーン管理(SCM)

ERPシステムは、需要、在庫、製造プロセス、物流、配送を追跡して、企業の サプライチェーン管理 (SCM)の効率化に洞察を提供します。完全自動化の統合型サプライチェーンは、発注書、作業指示書、複数拠点を横断する転送オーダーを指示することで、運用を強化します。

SCMシステム は、在庫目標の設定や流通資源計画の簡素化も支援します。企業のサプライチェーンに関するリアルタイムデータは、非効率な領域の特定に役立ち、在庫管理を強化します。

11. 製造業

機能としてのERPは 製造業 から始まりました。今日のシステムは、製品計画、原材料の調達、生産監視、予測の支援により、製造プロセスの効率化を行います。その他のコンポーネントには、組立管理、部品表、作業指示管理、作業現場管理、流通計画、製品追跡などのモジュールが含まれます。

SCMと連携している ERP製造ツール は、主要な在庫計画と予測の意思決定を管理し、自動化する組織の能力を高めます。

NetSuite ERP

NetSuiteは、在庫や注文から、サプライチェーン管理、調達、生産、流通、フルフィルメントまで重要な財務と運用の機能を統合および自動化することで、リアルタイムの洞察や優れた顧客サービスを提供し、サプライチェーンのコスト削減を行うなど、全業種の中小企業にサービスを提供しています。どのようにして NetSuite ERP がお客様の組織を次のレベルに引き上げるのか、ご覧ください。

ERPの機能に関するよくある問合せ

ERPと、その機能について教えてください。

エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)は、企業が事業運営の重要な部分を管理し、統合するために使用するソフトウェアシステムです。さまざまなビジネス機能間の情報の流れを合理化し、外部接続を管理するもので、あらゆる規模や業界の企業にとって不可欠なソリューションとなっています。

ERPの機能には、営業や財務などの異なるビジネス・プロセスの統合、手作業の自動化、情報に基づいた意思決定のためのデータ分析ツール、より良い業務インサイトための追跡と可視化、規制順守のためのコンプライアンス管理およびレポート作成ツールなどがあります。

ERPの5つの要素とは何ですか?

ERPシステムの5つの主要な要素は、人事管理(従業員情報および給与の管理)、顧客関係管理(営業およびカスタマーサービスの管理)、サプライチェーン管理(商品およびサービスの流れの管理)、財務管理(会計および財務報告の管理)、製造/生産管理(生産スケジュールおよび製品品質の管理)です。

ERPの3つの特徴とは何ですか?

ERPシステムの3つの特徴は、独自のビジネス・プロセスに適応する柔軟性、選択したモジュールの統合を可能にするモジュール性、そして、部門をまたいで一貫性のある最新情報を提供する集中型データベースです。

ERPの6つの主な利点は何ですか?

ERPシステムを使用する主な利点には、合理化されたビジネス・プロセスによる効率性の向上、レポートおよび計画の強化による意思決定の改善、組織全体で統合された一貫性のある情報、運用および管理コストの削減、データセキュリティと品質の向上、顧客情報へのアクセス改善によるカスタマーサービスの向上などが挙げられます。これらの利点から、ERPシステムが現代の複雑な業務管理に不可欠であり、さまざまな部署や機能を効率的に管理するための包括的なソリューションであることが分かります。