CFOのためのプランニング、予算策定、予測ガイド

CFOのためのプランニング、予算策定、予測ガイド

進むべき道の決定

プランニング、予算策定、予測の価値を疑う財務専門家はほとんどいないでしょう。これらのプロセスにより、会社のロードマップが決まり、目標に到達するための明確な指示が社員に示されます。また、主要な財務ターゲットおよびパフォーマンス・ターゲットとして、重要なマイルストーンが途中に設定されます。

作業を行うために多くの組織が使用してきたツールやアプローチ、およびその結果には、大いに疑問があります。簡単に言えば、一般的なプランニング、予算策定、予測のプロセスでは、財務チームが日常の管理作業に追われ、分析、戦略開発、ターゲット設定に割く時間がほとんど残っていません。

ビジネスのロードマップを作成し、将来の方向を決めるためのより適切な方法があるはずです。

スプレッドシートからの脱却

プランニングと予算策定という一大事業は、小さなスプレッドシートから始まる場合があります。多くの企業では、これが依然としてプランニング、予算策定、予測のための主なツールです。しかし、部門や担当者が作成した個別のスプレッドシートを集めて作業しても、バージョン管理もおろそかになり、データの入力ミスや式の間違いなど、様々なエラーが入り込みます。

この方法では、ビジネスが要求するスピードについていけません。分散した膨大な数のスプレッドシートに散らばった情報に基づいて、会社全体の予算をまとめ上げるには数週間、ことによると数か月もかかり、作業が終わる頃にはビジネスの状況がまったく変わっている可能性もあります。その間に新しい機会や脅威が出現したとしても、会社は対応できません。

最後に、この方法にはスケーラビリティがありません。新しい市場や新しいビジネスラインに事業を広げようと思っても、先へは進めません。

中堅企業向けのハイエンド・プランニングおよび予算策定機能

プランニングと予算策定のソフトウェアに関しては、最近まで中堅企業向けの選択肢はかなり限られていました。エンタープライズクラスのシステムは大企業向けのものとされ、価格と実装リソースの面から採用が難しいと思われていました。そのため、中小規模企業はポイント・ソリューションを採用しましたが、機能面の不満や財務コア・システムとの統合リンク機能の不足に悩まされていました。しかし、クラウドの登場で状況が変わりました。小規模な組織でも、ホスティングされたエンタープライズクラスのプランニング・ツールと予算策定ツールを利用時払いですぐに使えるようになったため、総所有コストを下げながら迅速に展開できるようになったのです。

クラウドの効果

今日、多くの中堅企業も大企業と同様に、アジリティを維持し、ビジネスの新しい機会に対応するために、クラウドベースのプランニング・ツールと予算策定ツールを利用することが重要です。このタイプのシステムには、次のメリットがあります。

コラボレーションの促進: データが必要なすべてのユーザーが、関連するデータにリアルタイムにアクセスできます。アクセス権を与えて参加できるようにすると、説明責任が明確になり、ライン・マネージャーも加わって共同作業しやすくなります。透明性が増すため、プロセスに対する会社全体の信頼性が高まります。

アジリティの向上: 最新のデータを常に利用でき、計画、予算、ターゲットに対する変更がレポートとダッシュボードに即座に反映されるため、現在のビジネスの状態を常に明確に把握できます。その結果、企業が新しい脅威や機会に対して、タイムリーかつ迅速に対応するのに役立ちます。

戦略実行に関するメリット: 最新のクラウドベースのシステムにより、経営陣の期待と社員の目標の関係がより明確になります。つまり、社員が組織が向かうべき方向をより明確に理解して、幅広いビジネスの目標に自分の努力のベクトルを合せやすくなります。

新しいアプローチ: 柔軟なモデリング、ローリング・フォーキャスト

中堅企業は、クラウドベースERPシステムの最新プランニング・ツールと予算策定ツールが提供する新しいアプローチでアジリティを高められます。

柔軟なモデリング・ツールにより、ビジネスの様々な仮定に基づくwhat-ifシナリオをテストして、ある事象や一連の状況に対する最善の対応をすばやく決めることができます。ローリング・フォーキャストを使用すれば、何か月も前に設定したビジネス・パフォーマンスの消極的な仮定に縛られなくなります。

ローリング・フォーキャストでは、財務チームが計画を定期的に再評価でき、必要な場合には新しい情報に基づいて新しい計画を作成できます。

迷わず前進

エンタープライズクラスのプランニングと予算策定を使いこなす財務チームは、不確実な時代でも、会社が意思決定し、前進する上で、大きな役割を果たすことができます。

当然、経営チームは、最善の結果を得るために最善のリソース配分方法を知っておく必要があります。企業は新しい予算を計画した時点で、これらの配分を変更する必要もあります。

ここは財務チームの出番ですが、それには高度な分析と洞察が必要です。複数のスプレッドシートのデータを収集、集計、照合していてはとても間に合いません。ベスト・プラクティスのアプローチを採用するなら今です。

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