急激に成長するグローバル企業NetSuiteで海外拠点の統合管理基盤を構築

モンスターラボは、グローバルに技術や人材を採り入れて急速に成長してきました。さらなるビジネスの強化を続けるためには、各拠点を一括管理できるERPを導入する必要がありました。同社は、15か国(26都市)にまたがるグループ企業の会計を連結し、将来的な統合管理を目指して、クラウド型ERP『NetSuite』を採用しました。


Monstar Lab

会社名:

株式会社モンスターラボホールディングス

本社:

〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー 4F

業種:

デジタルコンサルティング事業/ソフトウェアの開発及び販売等

資本金:

4億552万円(2021年12月末時点)

代表者:

鮄川 宏樹

設 立:

2006年

Webサイト:

https://monstar-lab.com/jp/


“世界中のエンジニアやクリエイターと新しいプロダクトを作り、世界中で雇用を生み出して人材を育み、積極的に社内ベンチャーを興していけるような企業群を目指します” 代表取締役社長鮄川宏樹氏

NetSuiteは、幅広い国・地域の言語や通貨、税制に対応するクラウドサービスであるため海外拠点でも導入しやすく、グローバルに成長し続ける当社にとって最適の選択肢でした
─ 取締役副社長 CFO 後藤文明氏

モンスターラボは、Webサイトやスマートフォンアプリなどデジタルプロダクトの企画・開発やローカライズ、マーケティングなどを総合的に提供しています。音楽配信、モバイルゲームやRPAなどのプロダクトのほか、コワーキングスペースも運営しています。

  世界中に広がる“グローバルソーシング”力が同社の特長の1つで、顧客ニーズやプロジェクトに合わせて国内外のスタッフが協力しあって最適なチームを形成します。コンセプトや企画の立案から参画できるノウハウと、世界中の文化や市場の知見を有しており、顧客の海外展開も強力にサポートします。

「成長のためにデジタルトランスフォーメーションを推進したくとも、ITエキスパートが不足しているという企業は少なくありません。海外展開を強化ししたくとも、安心して任せられる事業者を探すのは困難です。私たちは、顧客を深く理解して共に目標を目指す戦略パートナーであることに注力し、最適なコストで高品質なプロダクトとサービスを提供します」と、代表取締役社長 鮄川宏樹氏は述べています。

 モンスターラボは、国内外のさまざまな技術・ノウハウを吸収し、組織やビジネスを成長させてきました。欧州やアジアを中心に15か国・26都市に拠点を構え、2019年4月には米国にも2拠点を増設し、グループ会社も増えています。グローバルソーシング分野を代表する企業となることが、鮄川氏の目標の1つです。

急成長のグローバルビジネス統合管理と内部統制が必要

モンスターラボは短期間で大きな成功と成長を果たしてきましたが、会計を統括する取締役副社長 CFOの後藤文明氏にとっては悩みの種でもありました。急速にグループ会社や拠点が増えたために、それらの会計を統合管理するためのツールが整っていなかったのです。

「もともとパッケージソフトを利用していましたが、数拠点ならともかく数十拠点はまかなえません。本社を介さない海外拠点どうしのビジネスも増え、互いの記帳の整合性がとれないということが起こっており、未然にトラブルを防ぐ必要があると強く認識していました。世界中の拠点を適切に管理し、内部統制を強化できる優れたITツールの採用が必要だと考えていたのです。」(後藤氏)

 後藤氏は以前、連結決算のための専用ツールも試してみたことがあるが、各国・地域の通貨や税制の違いをクリアすることが難しく、また各拠点の担当者が利用できるほど多言語には対応していなかったことが問題だったという。

 「表計算ツールを用いて何とか3か月先までの管理会計も行っていましたが、数字をまとめるには大きな労力がかかっており、スタッフの負荷が肥大化していました。激しく変化する市場や環境の中で、長期間にわたる収支を正確に予測することも困難でした。

 先述したように、モンスターラボのプロジェクトは日本本社が関わることもあれば、各拠点が独自に活動することもあり、複雑で多岐にわたります。適切に財務・会計を管理するためには、各プロジェクトの状況や売上・原価を正確に把握する必要があります。したがって単なる会計ツールではなく、ビジネスを統括できるERPが必要でした。」

 そこで後藤氏らは、グループ会社の会計管理を統括して、連結決算を手間なく短期間でミスなく実施できること。海外の小規模な拠点でも導入しやすく、運用しやすいこと。各国・各地域の言語や通貨、制度に対応できること。プロジェクト管理や販売管理などの各種機能を効率よく利用できることなどの目標を掲げて検討をはじめ、最終的にクラウドERPソリューション「Oracle® NetSuite」の導入に至りました。

海外拠点でも採用しやすく運用しやすいクラウドERP

 NetSuiteを採用したポイントとして、コーポレート本部 経理部長の服部雅人氏は、モンスターラボの抱えるさまざまな課題を解決できる点に加えて、使い勝手のよさを挙げています。

 「NetSuiteは、統合管理に必要な標準的な機能がすべてそろっており、柔軟に選択して利用することができます。クラウドのためシステム自体の導入がすばやい一方で、カスタマイズ性に優れているのも特長です。以前に経験したことのあるオンプレミス型のERPでは、部門の情報を変更するだけでも巨額な作業費がかかっていました。NetSuiteであれば、承認フローの作成や変更、請求書フォーマットの改訂を含む帳票の編集など、管理のうえで必ず発生する作業を担当者が自ら実施できるため、本格導入後は、運用費の削減にも効果が期待できると考えています」(服部氏)

また服部氏は、オラクルの導入コンサルティングも高く評価しています。導入にあたり、コンサルタントの提案や説明がていねいで高品質であり、また高度な会計業務やモンスターラボが抱える事情の理解に努め、適切な対応を図ってくれたと振り返ります。

 一例として、国際財務報告基準(IFRS)へ準拠する手法があげられます。従来、モンスターラボの各拠点は個別の手法で会計を管理していたため、データの差異を吸収してまとめる工夫が必要だったのです。

「当初は、各社の勘定科目をIFRSの勘定科目へ紐付ける方法を検討していました。しかし、管理がたいへん煩雑になる恐れがありました。そこでオラクルは、科目はシンプルなままNetSuiteのレポート機能を用いてIFRSに準拠した報告を作成する方法を提案してくれました。これは私たちのニーズに合致していました」(服部氏)

オラクルの仕組みを活用してさらなる成長を目指す

モンスターラボの将来について鮄川氏は、「世界中のエンジニアやクリエイターと新しいプロダクトを作り、世界中で雇用を生み出して人材を育み、積極的に社内ベンチャーを興していけるような企業群を目指します」と語ります。つまり同社は、ビジネスとしても組織としても、さらなる強化・拡大を目指しているということです。

そうした成長企業において、ビジネスの基盤となるERPは非常に重要な役割を担います。クラウドERPであるNetSuiteは、導入がしやすく、グローバル対応が強力で、拡張性や柔軟性にも優れています。モンスターラボのニーズにマッチしているサービスとして、経営層である鮄川氏や後藤氏も、現場をとりまとめる服部氏も、大いに期待を寄せています。

 

「私たちにとってNetSuiteの活用はまだ初期の段階です。プロジェクト管理や販売管理などの機能を統合して現場の業務をサポートしつつ、高度な管理会計まで実現したいと考えています。NetSuiteは、私たちのビジネスを支えるサービスとして考えており、できるだけ早く統合的な環境を整備したいと考えています。オラクルには、今後もクラウドERPの技術革新をより進めていただくことで、当社のビジネスを支えていただきたいと思っています」(後藤氏)

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