アダストリアが海外店舗向けの基幹システムをスクラッチ開発からSaaS型サービスへ

海外店舗向けの基幹システムをスクラッチ開発からSaaS型サービスへ

株式会社アダストリアは、グループで30を超えるブランドを展開しているカジュアルファッション専門店チェーンです。代表的なブランドとしては「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」などがあり、現在は国内外で約1,500店舗を展開しています。

株式会社アダストリア

〒150-8510　東京都渋谷区渋谷2丁目21番1号　渋谷ヒカリエ 27F

2,755億96百万円 (連結売上高)

5,000 – 10,000

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「以前は海外出店に向け、基幹システムを1年かけて構築していましたが、OneWorldでは販売と会計の機能を約3カ⽉でスピーディーに導入できました。まさに当社の海外進出のスピードに適したサービスだと思います」株式会社アダストリア DX本部シニアマネジャー　豊永周平⽒

70年の歴史と、 挑戦と変革の企業文化: 株式会社アダストリアは、1953年に紳士服小売店として創業し、70年以上の歴史を持つ日本発のカジュアルファッション専門店チェーンです。2003年に台湾へ初めて出店したことを皮切りに、海外事業を本格的に展開し始めました。近年では、上海や中国本土、米国、タイなど、特にアジア地域を中心に出店を加速させ、2024年現在、国内外に約1,500店舗を展開するまでに成長しました。この成長の背景には、変化を恐れず、常に最適な解決策を追求し、挑戦し続けるという企業文化があり、これまでに4度にわたるビジネスモデルの変革も実施しています。

効率的なグローバル展開を 可能にするITシステム最適化が急務: 従来、日本の基幹系システムを海外拠点で活用し、各国の商習慣に合わせたサブシステムを導入していましたが、これでは現地ごとに個別のシステム構築が必要となり、出店ごとに多大な工数がかかる課題がありました。さらに、海外拠点のITシステムは約5年ごとに更新が必要でありながら、専任担当者がいないため、リソース確保が困難でした。これらの課題解決のためには、新規および既存の拠点を含めたITシステムの刷新が不可欠でした。また、新システムには販売や会計データをリアルタイムでシームレスに管理でき、アジア圏での店舗展開に対応する柔軟な仕組みが求められていました。

OneWorldにより グローバル展開が加速: 同社は、グローバル展開を効率化するためにNetSuiteのOneWorldを導入しました。これにより、財務会計、CRM、マーケティング、Eコマースなどの機能を統合し、業務プロセスの変更にもNetSuiteの標準機能で対応できるようになりました。2023年4月にタイ・バンコクにオープンした新拠点では、わずか3ヶ月で販売・会計機能を実装。2019年にオープンした中国上海市の旗艦店では、システム構築に約1年かかっていたのと比較すると、大幅に迅速な展開を実現。また、NetSuiteと外部コマースシステムとの連携を強化し、アパレル店舗運営に必要な基幹系機能を一元化しています。この導入により、売上の向上と生産・物流の効率化が進み、本部の販管費を抑え営業利益率の改善も達成。グローバルなシステム統合が進み、現地ニーズに応じた柔軟な対応が可能になっています。

より良い顧客体験を世界へ届ける: 今後はバックオフィス業務においてもNetSuiteを活⽤しながら効率化をさらに進め、最終的には、より良い顧客体験をグローバルに届ける、顧客体験を改善できる柔軟なシステムを目指しています。ビジネス環境の急速な変化に伴い業務プロセスの最適化が求められる昨今、世界中の企業で既に導入されているシステムで、多⾔語・多通貨に対応しているNetSuiteを活用することで、多くの国々の商習慣や法規制に適応しながら、グローバル展開をさらに加速していきます。

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