クラウドコンピューティングとは
クラウドコンピューティングのコンセプトはシンプルです。クラウドを活用することで、サーバ購入、インストール、保守管理などが、一切不要になります。ブラウザとインターネットに接続できる環境だけで、業務をおこなえるようになります。アプリケーション、OS、サーバ、ネットワークスイッチなどは、「クラウド」の内側に存在しているため直接関わる必要はなく、クラウドコンピューティングのサービス事業者によって管理されています。
ビジネスの新しい方法
クラウドコンピューティングでは、従来のソフトウェアの配布方法を、様々な観点で、大きく変えます。
- 迅速な導入:従来のパッケージソフトウェアでは、サーバへのソフトウェアのインストールや問題解決に要する期間が、6~12ヶ月であるのに対して、クラウドコンピューティンングでは、わずか2~3ヶ月で、グローバルレベルでのERP、CRM、Eコマースを運用開始することができます。
- パフォーマンスの最適化:クラウドコンピューティングでは、お客さまのビジネスの進捗に合わせた、柔軟な活用が可能です。必要な時にいつでも、どこからでも、サーバリソースを動的に割当てることができ、拡大を続けるビジネスに自動的に対応します。
- サブスクリプション・ベースの価格設定:従来のシステムとは異なり、ライセンス、ハードウェアやソフトウェアごとの先行投資は不要です。お客さまの利用目的に合わせて選択された機能の分だけお支払いいただきます。たいていの場合、年間ベースでお支払いいただきます。これにより、キャッシュフローの改善、高い柔軟性を持つITなどの恩恵を受けることができます。
- オーバーヘッドの最小化:アップグレード、メインテナンス、システム管理は、クラウド上で、専門のサービス事業者によって、おこなわれます。お客さまは、バージョンのアップグレード作業および、問題のあるサーバを監視する必要がありません。ある業界アナリストの調査により、クラウドベースのソフトウェアを利用する場合、100人の従業員の企業では、オンプレミスのソフトウェアを4年間利用した費用と比べて、約50%の節約が可能だと言われています。
- 高い可用性:クラウドソフトウェアの構造は、常に、最大のネットワークパフォーマンスを引き出せるように設計されているため、従来のオンプレミスのソリューションよりも高いレベルでの可用性を提供することができます。例えば、NetSuiteでは、顧客に対して99.5%の可用性を保証しています。さらに、オンプレミスのソフトウェアで導入した場合、非常にコストがかかると言われている、PCI DSSコンプライアンスに準拠したデータセキュリティの提供をおこなっています。
- セキュリティ対策:多くの企業にとって、自社でセキュリティ対策を実施するより、SaaSプロバイダが提供するセキュリティや可用性、災害復旧、バックアップの方が高いセキュリティレベルを維持できます。さらに、NetSuiteでは、オンプレミスのソフトウェアで導入した場合、非常にコストがかかると言われている、PCI DSSコンプライアンスに準拠したデータセキュリティの提供をおこなっています。
- 「いつでも」「どこからでも」アクセスできるサービス:クラウドコンピューティングでは、「常時稼働」を原則としています。クラウドコンピューティングの利用者は、ブラウザやデスクトップ、モバイルデバイスから、24時間365日いつでも、世界中のどこからでも、昼でも夜でも、クラウドへアクセスすることができます。これにより、お客さまのビジネスの成長を促進、遠隔の従業員や地域でのサポート、モバイルを利用した販売、サービスチームのサポートが実現します。
- 省エネ:クラウドコンピューティングでは、オンプレミスのハードウェアを取り除くことで、サーバルーム全体の電力消費量を削減します。最近の「持続可能性のインパクト」の調査によれば、中小企業が利用する場合でも、年間約1万ドル以上のコストを節約できることが明らかになっています。
お客さま自身による管理
クラウドコンピューティングを利用することで、お客さまは、ソフトウェアではなく、自社のビジネスに集中できます。業務システムを維持するために、貴重なITリソースを割く必要はありません。クラウドサービスの事業者が、スケーラビリティ、セキュリティ、稼働時間やアプリケーションのメインテナンス、およびシステムのアップグレードなどの作業をおこないます。これにより、自社のリソース(要員)の再配置をおこない、より戦略的なビジネスに対して、リソースを割当てることができるようになります。
そして、クラウドサービス事業者によって提供されているワールドクラスのデータセンターを有効活用することで、社内リソースが増大することもなく、迅速かつ柔軟に、自社のビジネスを、世界中に拡大することができます。
クラウドの起源
クラウドコンピューティングの概念は1960年に入って初めて世間の注目を浴びました。その時、「コンピューティングはいつの日か、公共事業として組織化されるかもしれません」と、マサチューセッツ州ボストン生まれのコンピュータ科学者であり、チューリングアワードの受賞者でもあるジョン・マッカーシー氏は述べました。それ以来、クラウドコンピューティングの概念は、その都度、サービス・ビューロやアプリケーションサービスプロバイダなどに触れながら、ITサービスの比喩として、常に変化し続けています。
今日、クラウドコンピューティングは、その起源の比喩として、引き継がれ、一般的には、Software-as-a-Service (SaaS)、Platform-as-a-Service (PaaS)、Infrastructure-as-a-Service(IaaS)の、3つの領域に分類されています。現在、クラウドコンピューティングは、急成長を続ける多くのビジネスにとって、ビジネスアプリケーションを運用するためのITテクノロジーの重要な選択肢となりました。






