スターティアラボ株式会社

事業内容:

  • Webサイトの企画・制作・コンサルティング・運営・保守
  • Webアプリケーションの企画・開発・販売・保守
所在地:東京都新宿区
業種:情報・通信業
代表取締役:北村 健一(きたむら けんいち)
Webサイト:http://www.startialab.co.jp/

NetSuite導入前の課題
  • 分社化に伴い、新規事業に対応した業務システムの構築
  • Excelやパッケージ製品など多種多様なデータソースによる情報活用が煩雑
  • お客様の増加により請求管理が煩雑
NetSuite導入後の効果
  • 現在および過去の顧客の対応や納品や請求状況が瞬時に可視化
  • 親会社に要求された多角的なレポートを柔軟かつ迅速に作成可能
  • 販売情報、顧客情報、売上情報の一元化を実現
  • 管理業務が120~150%改善
  • 従来2時間以上要していた月次レポートの生成時間が5分に短縮

導入の背景


代表取締役社長 北村 健一氏

スターティアラボ株式会社様(スターティアラボ)は、Webサイト構築および電子ブック作成ソフトウェアの開発・販売・保守を行うソフトウェア会社です。同社の主力ソフトウェア製品である「Digit@Link(デジタリンク)ActiBook」は、2010年4月において、670社を超えるお客様に利用されています。また、Apple iPadの登場により、拡大が見込まれる電子ブック市場での同社の注目度は高まるばかりです。

2009年4月、スターティア株式会社(スターティア)から分離・独立する新会社スターティアラボの設立にあたり、新会社の事業や業務プロセスへの適合、データの一元化による事業状況の"見える化"および業務効率の向上を実現するシステムの導入が急務となっていました。このような状況において同社はNetSuiteを選択しました。SaaS(Software as a services)であるNetSuiteの導入により、短期間で販売管理、顧客サポート、請求業務が統合されたシステムの導入を実現しました。

会社概要と、導入の背景

スターティアラボの親会社であるスターティアはハードウェアや通信機器の販売、レンタルサーバ事業を手がけています。スターティアはレンタルサーバ事業強化の一環としてWebサイト構築サービスを展開。2005年7月にインターネットメディアコンテンツグループを発足しました。同グループは企業のインターネット利用が加速する中、業績を伸ばすことができました。

その一方でWeb制作においてはWeb上での表現と従来の印刷物のデザインとのギャップの解消を検討していました。その結果、印刷物のデザインの利点を最大限に生かせる電子ブックにも参入したのです。参入当初は他社が開発した電子ブック作成ソフトウェアをOEM製品として販売していましたが、OEM元の開発中断を受け、その後、自社開発に転換し、事業を継続しています。それが2006年8月にリリースされ、現在の主力製品となっている「Digit@Link ActiBook」です。

当時の一般的な電子ブック作成ソリューションがページ単位での従量課金だったのとは一線を画し、ActiBookは簡単な操作性でだれでも扱えるようにし、定額での提供が大きな違いでした。いわば電子ブック市場においてライセンスとプロダクト・サポートのビジネスを展開したのです。このような特長は多くのお客様の支持を得ることとなり、現在670社を超えるお客様に導入されるに至っています。ActiBookの出荷以降、年50~100%の成長を達成し、現在では同事業の売上の半分を超えるに至るなど順調に事業規模を拡大しています。今後Apple iPad、Amazon Kindleなどの新しいデバイスの登場に伴い、これまで以上の高い需要が見込まれる同分野でのさらなる事業の成長が期待されています。

従来からの機器販売を中心としたビジネスの成長に加え、インターネットメディアコンテンツグループの事業拡大に伴い、2005年12月、スターティアは東京証券取引所マザーズに上場。2006年にはActiBookおよびホームページ更新ソフト「Digit@Link CMS」の2つのソフトウェア製品をリリース。2008年4月には同グループの事業部昇格。そして、2009年4月にWebサイト構築および電子ブック作成ソフトウェアの開発・販売・保守を行う、分割子会社スターティアラボが設立されたのです。

システム導入前の課題

2008年9月、インターネットメディアコンテンツ事業部の分社化プロジェクトがスタート。分社にあたってはいくつかの課題がありました。1つは販売管理、顧客サポート、請求業務が統合されたシステムの構築です。多くの業務はExcelや複数のパッケージ製品に依存していたため、効率性に欠けた業務プロセスの改善が必要でした。また、新規事業への対応が難しいことも露呈していました。これについてスターティアラボ株式会社 代表取締役社長 北村 健一 氏は次のように語ります。

「たとえばWeb制作の場合、ハードウェアの販売とは違い、受注ベースと納品ベースの管理が必要になります。このように業務形態の違いから、スターティアで培ってきたノウハウがそのまま適用できないという問題がありました。このことから新システムの導入という判断に至ったのです」

2つ目は今後のビジネスの展開における激しい競争に打ち勝つためのインフラの必要性です。事業開始当初、電子ブック市場はまだニッチな市場でした。競合はベンチャー企業が多く、しかも参入した多くのベンダーが事業を継続できずに淘汰されることも少なくない状況でした。しかし、Apple iPadやAmazon Kindleなどの電子ブックに適した新たなデバイスが登場した今、市場の活性化と競争の激化は明白です。競争に打ち勝つため、効率の良い見込み客の獲得と管理、営業活動の効率向上が課題に上がりました。そのことについて北村氏は次のように語ります。

「テレマーケティングや展示会への出展、そこから営業訪問といった活動において、どのようなマーケティングが成約に結びつくのか測定できないといった現状がありました。結果としては順調に業績を伸ばせているものの、可視化が難しいことから正確な経営判断にまで至りませんでした。その原因としてさまざまなデータベースやExcelによってデータ管理が煩雑となっていたことがあげられます。このため、データの一元化は不可欠でした。さらに最終的にはリードの管理から上層部の管理やチェックする体制作りが求められたのです

このように分社化に向けて多くの課題を明確にしたものの、その対策を施すためには、分社まで約半年という限られた時間しか残されていなかったのです。

NetSuiteの選定

スターティアは2008年11月より新たに導入する業務システムの具体的な検討をはじめました。プロジェクトに関わったメンバーは事業企画を中心とした総勢5名。情報収集や試使用による評価を繰り返し、選定を進めました。数あるサービスの中からNetSuiteを選択した理由について、北村氏は次のように語ります。

「初期の検討の過程でCRMやSFAだけの製品やサービスは選考から外し、最終的には3社に絞り込みました。当初の目的でもある販売管理、顧客サポート、請求業務を一元的に管理できる仕組みを評価したのです。また、それと同時に日本の商習慣に適応されるための検証も行いました。その結果、私たちはNetSuiteが最適だと判断しました。NetSuiteの特筆するところはデータの一元化に優れており、また我々の業務に適応されるための柔軟にカスタマイズが可能な点を高く評価しました

NetSuite採用決定は、年が明けた2009年1月。検討開始からわずか2カ月後という迅速な意思決定がなされました。

NetSuiteの導入

NetSuiteの運用は採用決定から半年後の7月1日より開始されました。北村氏は導入にあたって考慮した点について次のように語ります。
「採用を決定した時期は分社化の作業が佳境を迎えており、すべての作業を同時に進行させていました。そのような状況の中において、NetSuiteに具体的な業務を適応させることは苦労しました。とくに事業の特性への適合の点では具体的にどのような数字を追いかけるべきかを考えなければなりませんでした」

NetSuiteが稼働する間、従来方式のExcelによる管理や既存の業務アプリケーションを利用しましたが、NetSuiteへの移行は問題なく行うことができ、スムーズな運用開始までこぎつけます。北村氏はこの時のことを次のように語ります。
「システムへの不安もありましたが、それよりも新しいシステムにユーザが慣れてくれるかということのほうが気になりました。しかし、そのような心配は不要なものでした」

NetSuite導入後の活用

NetSuiteの導入によって、当初の目的である販売管理、顧客サポート、請求業務が可能になりました。とはいえ、スターティアラボはいきなりすべての機能を運用するのではなく、優先順位をつけて段階的な活用を進めました。

まず、当初もっとも重要としていた販売管理から活用し、新事業にあわせて設計した業務フローに対応しました。次に顧客サポートを導入。既存顧客のサポート履歴の一元化を実現しました。このことは将来の営業支援の礎になっているのです。そして顧客情報を整理した上で請求業務も活用を開始したのです。これにより、導入にあたるリスクを軽減しつつ、スムーズな活用につなげることができたのです。


スターティアラボ様の請求書作成画面

NetSuite導入後の効果

スターティアラボがNetSuiteを利用しはじめて、はや1年が経とうとしている今、北村氏はNetSuiteを活用により、改善された内容について次のように語ります。

「販売管理においてはロールの設定を適切に行い、各営業に必要な情報をオープンにしています。これにより、納品や請求、入金の状況を"見える化"することができています。また、顧客サポートについては誰が何を対応しているのか、また以前どのような活動を行っていたのか、などもわかるようになりました」

加えて北村氏自身も劇的な効果を体感したのが売上情報の管理です。このことについて北村氏は自らからの体験を具体的に語ります。

「NetSuiteを活用すれば、"ストック"と"フロー"の2つの視点から多角的にデータを可視化することができます。とくに親会社であるスターティアの要求に柔軟、かつ迅速にレポートを作成できるようになりました。例えば、以前の仕組みだとバラバラのデータソースを入手し、それらの情報を整理しながらレポートを作成していたため、2時間以上を要することもありました。しかし、NetSuiteを使えばわずか5分でレポートを作成できるのです」

導入効果

北村氏によると、NetSuiteによって主に、5点の無形、有形効果が得られたと結論付けられました。

  • 現在および過去の顧客の対応や納品や請求状況が瞬時に可視化
  • 親会社に要求された多角的なレポートを柔軟かつ迅速に作成可能
  • 販売情報、顧客情報、売上情報を一元化
  • 管理業務が120~150%改善
  • 従来2時間以上要していた月次レポートの生成時間が5分に短縮

今後、NetSuiteに期待すること

北村氏はNetSuiteの導入による業務の改善を受け、NetSuiteを活用した将来像を次のように語ります。
「最終的な目標としてはExcelやFileMakerで作られた管理表をなくすことです。つまり、全社員がNetSuiteを利用し、社員が自分のポジションに応じて必要な情報を入力し、必要な情報を閲覧できるようにすることです」

今後、同社は営業体制の強化に応じて、リード獲得、見込み客管理などの営業支援、そしてこれらの状況を上層部が瞬時に管理できる業務進捗管理にNetSuiteを活用することを検討しています。とくにKPIを設定したダッシュボードによるリアルタイムな業績管理は早期の導入を検討しています。これが実現できれば営業情報の完全な可視化ができるようになり、上層部は事業の最新状況を常にモニタリングできるのです。さらに、レポート作成にかなりの労力を欠けている営業マネージャの管理業務負荷の軽減も実現できることで、営業活動の効率化が図れるという効果も期待できます。こうした営業力の強化はすでに拡大が見込まれる電子ブック市場において、より競争力を高めることにつながるのです。

最後に、北村氏は今後のNetSuiteへの期待を次のように語ります。
「ツールはツールでしかありません。しかし、多くの機能をもつNetSuiteには大きな期待を寄せています。しかし、どの機能が現在の自分たちに必要か、効果的なのかを判断するには多機能すぎる側面もあります。こうした点で的確なアドバイスや他社の活用事例も交えて様々な提案をいただきたいと考えています。また、NetSuiteを使いこなすために、ユーザ側のスキルの向上をはじめ、様々な支援もお願いしたいと思います。今後、社員も増えていきますので、さらなる業務の効率化が求められます。NetSuiteとは引き続き良好なパートナー関係を継続したいと思っています」

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