2 Tier ERP
グローバル経営における迅速なシステム展開とスマートなIT投資
「2 Tier (2層)」とは、SAP R/3やOracle applicationsなどの本社の基幹ERPシステムを保持したまま、ビジネスのフロントを担う国内・海外拠点にはクラウドERPを展開し、互いにシームレスに統合することで、業務基盤の全体最適化を図るシステム展開のアプローチであり、グローバル経営のためのスマートなIT投資のあり方です。海外拠点の業務基盤をクラウドERPで展開することで、導入早期化、初期導入コストと運用コスト抑制、拠点毎の事業規模に最適なシステム展開を実現するにより、ITの投資対効果(ROI)を最大化します。これはシステム導入から運用までを、現地任せにせず、本社からの統制を可能とする、新しいガバナンスモデルでもあります。また、不測の事態に備えたビジネスの継続性を維持するためのアプローチともなるでしょう。このアプローチは、フロントエンドを担う国内・海外拠点のクラウドERPと、バックエンドを担う本社の基幹ERPシステムが2段階で配置されるため、「2 Tier ERP (2層ERP)」とも呼ばれています。顧客導入事例を読む
グローバル経営におけるビジネス課題
- 現地の数字がどうなっているか分からない:
海外拠点へのシステム展開は、どのプロジェクトでも共通の課題が付き纏うものです。「現地の数字がどうなっているか分からない。」という声は常に聞こえてきます。特に、現地で独自にシステム展開している場合、本社とのデータのやり取りは、半ば摺り合わせ的なものになり、データの正確性や妥当性を担保するものは何もありません。連結会計には対応せざるを得ませんが、本来の意味での経営管理に必要なリアルタイムな数字の把握は極めて困難です。本社に届くデータ(数字)は、何らかの作業やアプリケーションにより複数の人の手を経て加工されたものです。 - 拠点ごとの事業規模に合わせた最適な投資をしたい:
一昔前までは、本社と同じ基幹システムを海外拠点に展開すれば、このデータ連携の問題は解決すると考えられていました。とは言え、本社と同じシステムを拠点に展開するプロジェクトは、導入から運用も含めて、金銭的、人的、時間的リソース共に莫大となり、拠点単体で考えた場合、そのような大がかりなプロジェクトやシステムは投資対効果(ROI)的に問題であるケースがほとんどでした。さらに、2008年のリーマンショックに代表される金融危機以降、全ての投資案件がゼロベースで査定される中、国内や海外拠点へのシステム展開も、今まで以上に、投資対効果(ROI)がシビアに見られるようになり、より賢い(スマートな)IT投資が求められるようになっております。ビジネスを支えるIT投資は、情報システム部門や経理部門だけでなく、いまや、経営者、営業、生産、サポート、在庫管理など、全社的な関心事になっています。 - ガバナンス強化:
また、2002年の米国SOX法制定、2006年の金融商品取引法成立以来、日本国内でも内部統制の必要性が説かれ、財務会計分野だけでなく、企業の経営方針、法令遵守、リスク管理を含めた全社的なガバナンスの確立が必須となりました。現地のオペレーションで不祥事が起こっても、問われるのは本社のガバナンスです。海外拠点のシステム展開も、導入から運用まで、本社からしっかりと統制できる体制を構築しなければなりません。 - これからのビジネスを予測:
企業側のシステム展開に対するニーズも大きく変わりました。今までのような事後的な「会計」中心のシステム展開ではなく、マーケティング、営業、販売、注文、購買など、現在進行中のビジネスのパフォーマンス評価や、この先のビジネスの的確な予測などが注目されるようになりました。現実のビジネスの現場では、事後的な結果よりも、これからのビジネスを予測するためのベースとなる正確な数字を把握することが重要です。この予測のために必要な数字や情報を、すべての海外拠点で共通の基準で把握し、この先数ヶ月で起こるべきことや、可能な売上金額、取るべきアクションといった適切な意思決定の判断材料とすることが、ITシステムに求められているのです。
グローバレベルでの最適化、ビジネスの継続性
NetSuiteのクラウドERPは、マーケティング、営業、注文管理、在庫管理、会計、Eコマースなど、業務に必要な基本的な機能を、すべてひとつのアプリケーションで提供しています。海外拠点においては、現地のオペレーションを支援するためのERPとして、NetSuiteが業務、通貨、言語、会計制度、商習慣の違いなどをワンシステムで吸収し、標準化されたビジネスプロセスを構築します。そして、本社の基幹ERPシステムと、リアルタイムに連携し、相互運用性を高めることで、海外拠点だけでなくグローバルレベルでの最適化、ビジネスの継続性を実現します。
無駄の無いオペレーション
「2 Tier (2層)」においては、海外拠点のシステムはすべてクラウドによって展開されます。ハードウェアやソフトウェア、専用線、さらには現地でのIT要員など、IT資産の調達と運用に要するリソースを大幅に削減します。IT資産管理の負担から解放されることで、本来のビジネスにリソースを集中させることができるため、海外拠点において、無駄の無いオペレーションが実現します。
システムの投資対効果(ROI)を最大化
今、日本では、インド、中国、東南アジアなどの新興国市場に活路を見出す企業が増えています。従来、多くの企業にとって販売拠点の中心は、欧米先進国にあり、アジア新興国は、生産拠点としての位置付けでした。しかし、昨今の国内民間消費の冷え込み、新興国の急速な成長という市場環境から、新たな販路開拓/拡大のために、アジア新興国への販路拡大の動き、新規市場開拓が活発化しています。しかしながら、新興国市場は、急速に成長する一方、市場の不確実性という予測不能なリスクも存在します。このため、新興国への販路拡大のためには、成長機会を捉える迅速な事業の立ち上げが必要であり、それを支える業務システムも、スピーディな展開が必要です。さらに、事業規模の拡大に柔軟に対応するシステムのスケーラビリティも重要です。必要なのは現地でのスタートアップの事業規模に最適なIT投資であり、投資対効果(ROI)を最大化するシステム展開であることは言うまでもないでしょう。
NetSuiteのクラウドERPは、「2 Tier」型の新しいアプローチによって、グローバル経営に最適なシステム展開を可能にします。「2 Tier」は、いままさに、海外展開する日本企業にとって、新興国市場で勝ち抜くための、ITの重要な選択肢となるでしょう。
ソリューション
NEC 「EnterpriseGateway for NetSuite」
EnterpriseGateway for NetSuiteは、クラウドプラットフォーム上で開発されたクラウドアプリケーションと、SAPをはじめとした基幹システムをオンデマンドで連携する「EnterpriseGateway」を、ネットスイート株式会社のクラウドプラットフォーム「NetSuite」に対応させたサービス型ソリュー ションです。
導入事例
オリンパス株式会社
わずか6カ月という短期間で海外現地法人の経営管理基盤を実現するとともに、グローバル展開を視野に入れた本社主導でのITガバナンス強化を達成。
Jollibee(海外事例)
大手ファストフードチェーンのJollibeeは、NetSuite OneWorldによる海外拠点管理、本社オンプレミスERPとのクラウド連携を通して、アジアや北米での迅速な新規店舗展開を実現しています。










