グローバルNo.1のモバイルインターネットカンパニーを目指す DeNAグループが選んだクラウドベースの業務基盤


株式会社ディー・エヌ・エー

Company

株式会社ディー・エヌ・エー

所在地(本社):

〒150-8510 東京都渋谷区
渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ

代表取締役社長兼CEO:

守安 功氏

設立:

1999年3月

資本金:

103億97百万円 (2013年
3月末時点)

Webサイト:

www.dena.com


グローバルNo.1のモバイルインターネットカンパニーを目指す
DeNAグループが選んだクラウドベースの業務基盤

世の中に新しい価値をもたらすサービスを作り続けてきた株式会社ディー・エヌ・エー(以下DeNA)。同社は、日本で成功した世界トップクラスのモバイルインターネットのノウハウで、グローバルNo.1を目指しています。現在、世界各国に拠点を置いて、グローバルでの事業を推進しています。同社では、2011年から経営企画本部による業務改善に取り組み、事業と経営を強化できる業務基盤としてNetSuite OneWorldを採用しています。

グローバルでNo.1になるための業務基盤

藤澤 宏氏
村上 淳氏
株式会社ディー・エヌ・エー
経営企画本部
IT戦略部部長

DeNAは、モバイルゲーム、eコマースなどのインターネットサービスを中心に様々な事業展開をしており、事業領域にこだわることなく新しいサービスも次々と立ち上げています。同社は、「新しいことに挑戦し続けること」を企業の成長エンジンにしています。

「グローバルでNo.1になっていくために、どのようなコーポレートのプロセスや仕組みがあればいいのかを戦略的に考えてきました。そのミッションは、グローバルにおいて、よりスピード感をもって業務や経営が推進できる環境の実現にありました」と経営企画本部 IT戦略部の村上部長は切り出します。

1999年の創業から、事業領域にこだわることなく次々とサービスを生みだし、それらが成長を牽引するエンジンとなり、圧倒的なスピードで進化してきたDeNAは、以前は事業部やチーム単位で個別のツールを利用する等、個別部門ごとの最適化が進んでいました。

「会社の成長を支えていくためにも、経営情報の迅速な共有の仕組みや、グローバルで柔軟に事業展開できる会計や人事など業務基盤の構築は不可欠でした。同時に、なるべく業務をシンプルにしていくためのオペレーションの効率化も求められていました」と村上氏は業務システム刷新に向けた取り組みについて振り返ります。

グローバルでの成長と発展を見据え業務の統一プラットフォームとして NetSuite OneWorldを採用

藤澤 宏氏
橋元 伸太郎氏
株式会社ディー・エヌ・エー
経営企画本部 IT戦略部
グローバルオペレーショングループ
グループリーダー

IT戦略部グローバルオペレーショングループの橋元グループリーダーは、同社の業務基盤となるITプラットフォームの選定という取り組みについて、次のように話します。

「システムの選定にあたっては、当初はゼロベースで考えていきました。社内にも優れたエンジニアが数多くいるので、自社開発による構築と、汎用パッケージを使ったオンプレミスでの運用、そしてクラウドベースでのサービスの利用という、三つの選択肢からどれが当社のIT戦略に合致しているかを検討し議論しました」

グローバルで統合化された業務システムのプラットフォーム選定において、IT戦略部ではいくつかの条件を定義しました。

「まず、スピード感をもって当社の業務の変化に耐えられるプラットフォームであることが重要でした。また、国内だけではなく、海外の子会社も使える共通のサービスとして使える点を中心に選定しました。」と橋元氏は選定の範囲について説明します。

同社が検討を開始した2年前には、財務会計よりも人事管理システムの導入が優先されていました。当時、グローバルで急激な成長を続けている最中で、同社にとって最大の資産である人材を世界的な規模で把握しマネジメントできるシステムが求められていました。「人事システムの選定にあたって、我々が重視したのは単独の機能としての優劣ではなく、将来を

見越したときに、経理や販売など他の業務システムとも連携できる統合化されたプラットフォームとしての可能性でした。NetSuiteのERPには、従業員を管理するためのデータベースだけでなく、ワークフローや財務会計のモジュールが用意されていたので、採用を決めました」と村上氏は当初の選定理由を話します。

自社開発かオンプレミスかクラウドかという三つの選択肢の中で、同社のIT戦略部はグローバルでの迅速な展開と、財務会計との連携を見据えて、NetSuite OneWorldの人事管理の導入を決断したのです。

「自社の要件に対して、どこまで標準の機能で対応できるかは、慎重に検討しました。最終的には、NetSuite OneWorldをプラットフォームとして、ウェブ技術に精通した当社のエンジニアがギャップ分を開発することで、我々の目指す人事管理システムを構築できると考えたのです」と橋元氏は補足します。

グローバル対応の人事管理システムによるリアルタイムでの人材把握と管理を実現

新たな企画やプロジェクトが発生するたびに、スタッフが適時割り当てられていく同社では、所属する部門や部署によって、アクセスできる権限も変化します。これまでは、そうした移動に伴うアクセス権などの管理は、個別のツールを使って手作業で行われていました。また、グローバルでの人の異動や増減なども、迅速に把握することが困難でした。

「NetSuite OneWorldの人事管理システムを導入したことにより、グローバルで従事する約2000名の社員をすべてリアルタイムで把握できるようになりました。そして部門や部署の異動に対しても、迅速にアクセス権の変更などを行えるようになり、社内のセキュリティ体制やコンプライアンスの強化にもつながっています」と橋元氏は導入の成果を評価します。

またグローバルで統合化された人事管理システムの構築は、同社の経営にとっても大きな成果が得られたといいます。

「NetSuiteを導入したことにより、グローバルで従事する約2,000名の社員の基礎情報や入退社異動をすべてリアルタイムで把握できるようになりました。これにより、たとえば人事データを元にして同じ基準で原価計算ができるようになり、自社で開発するソフトウェアの原価を自動的に算出することが可能となっています。DeNAが提供するゲームタイトル別の収益やキャッシュベースの原価を迅速に把握できることは、当社の経営にとって非常に大きな助けとなります。」村上氏は説明します。

ワークフローと統合化された財務会計システムの実現

人事管理システムの導入が完了した後に、一般会計と債権債務の管理システムの導入が行われ、2014年2月から国内のグループ数社を皮切りに本格稼動を開始しました。「会計システムの導入にあたって、我々が重視したのはERPとワークフローの連携でした。以前は、会計システムとワークフローが、別のシステムになっていたので、会計システム側で伝票修正した場合に、整合がとれているかを確認するための業務負荷が発生していました。この問題をWFとERPのデータを一元管理することで解決できると期待して、導入を進めてきました」と振り返ります。

我々は、NetSuite OneWorldという統合化されたプラットフォーム上でワークフローと会計システムの整合がとれたシンプルな業務プロセスを目指しました。「構築された会計システムは、ERPとワークフローが一つになったことで、事業側も経理側も整合性のとれた同じ情報を同時に見られるようになりました。」

より社員やパートナーに喜ばれる業務基盤を目指していく

「当社の社風として、新しいことに挑戦し続け、変化し続ける集団でありたいという考えが根底にあります。そのため、今回のNetSuite OneWorld導入は新たなスタートであり、今後、より使いやすくなるとか業務の効率があがるなど、いい方向での変化を継続しなければなりません。よりユーザーに喜ばれる取組を続けたいですし、NetSuite OneWorldもより良い方向にバージョンアップしていくことを期待しています」と村上氏は今後に向けた期待を語ります。

事業のスピード感を何よりも大切にし、変化を恐れることなく挑戦を続ける同社にとって、NetSuite OneWorldによる業務革新は、これからのさらなる成長に向けた第一歩となりました。

「当社はモバイルインターネットの領域で、NetSuite社はクラウドERPという分野で、互いにグローバルでのNo.1を目指している会社です。今回の両社の取り組みは、互いの目標の実現にとって、大きな意義のあるものだと受け止めています。グローバルでERPを導入するというのは、DeNAとしては初めての経験でしたが、より業務を改善していくための基礎だと思っています。今後はさらに、エンタープライズのシステムであっても、社内のユーザーが使いやすいようにしていくのが大事だと思っていますし、引き続き頑張っていきたいと思っています」と村上氏は抱負を語りました。

北野 洋一氏